前回までの記事
多くの組織が間違えるミッション・ビジョンの作り方
組織が動くミッション・ビジョンの作り方
ミッションはマーケティングから作る
ミッションを完成させる磨き方の4つのポイント
しっくり来て目指したくなるビジョンの作り方
組織の共通の価値観・コアバリューの作り方3つのステップ
ミッション・ビジョンを浸透させる7つの方法
今度こそラストです。
今日は2つ。
『ミッション・ビジョンは変える』
『ミッション・ビジョンが必要ないとき』
を書いていきます。
12.ミッション・ビジョンは変える
これまでそれなりに時間を掛けて
ミッション・ビジョンを作ってきましたが。
組織の規模やフェーズによりますが、
ミッション・ビジョンはある程度の期間で
更新していく必要があると思っています。
なぜなら、
組織は変わっていくものだし、
顧客も変わっていくものだからです。
私が好きなザッポスという企業も
2年毎ぐらいでミッション・ビジョンを
変更していました。
創業間もない頃や
明確な差別化が出来るまでは、
分かりやすいミッション・ビジョンを
掲げて行くことが重要になります。
ザッポスの場合で言うと
『驚くような感動的な体験』
の前に、
「いやいや、まずは品数揃えてよ。」
というフェーズがあったでしょう。
そこに照準を合わせて
組織が一致団結する必要があったと思います。
なので、ミッション・ビジョンは
一度作って終わるのではなく、
組織の状況や
顧客から求められているものに
合わせて変更していく必要があります。
ちなみに我々の事業部(=会社)が
7年目ぐらいに
今の事業部のミッション・ビジョンを
作りましたが、今のところ
まだ変更する必要性は感じていません。
組織が出来て6,7年経って差別化が
出来ていればそんなに頻繁に変える必要は
ないかもしれません。
このへんは自分の組織の状態をみながら
調整して下さい。
13.ミッション・ビジョンが必要ないとき
ここまで話してきてなんですが、
ミッション・ビジョンが必要ない時が有ります。
(1)短期的なプロジェクトを遂行するための組織
短期的なプロジェクトを遂行するとき
目的だけがあれば多くの場合
その組織は十分に機能するので
ミッション・ビジョンは必要ありません。
長期的または半永久的に
存続することを前提とした組織に
よく機能するのが
ミッション・ビジョンだと捉えています。
(2)立ち上げ間もない会社
よく会社を立ち上げた時から、
立派なミッション・ビジョンを作りたがる
方が多いですが、それはやはり
多くの場合欲望で始まる時だと思われます。
もちろんそうじゃないパターンもあるので
一概に言えませんが、、、
これまでの手順通り
フィードバックによって作る方法は
立ち上げという特性上難しくなってきます。
そして何より、
立ち上げたばかりの会社では、
生きることに必死です。
売上を上げることに必死です。
どうやって売上が上がるか
=この組織は顧客に何を求められているか
がはっきりとしていない時であれば、
尚更、
ミッション・ビジョン言っている場合ではありません。
いいから売れるものを売る。
いいから目の前の顧客が求めている
ものを売る。
という状態だと思われます。
立ち上げ時は
まずは必死に顧客が求めているものに
応えていくことの連続だと思います。
ミッション・ビジョンは
組織が少し出来てきてから
売上が少し安定してきてから
とりかかるほうがいいと思います。
『いいから、やれ』
そんなフェーズも正直有ると思います。
(3)それがなくても上手く機能している組織
家族なんかをイメージしていただければ
分かりやすいと思います。
家族も組織です。
半永久的に存続することが前提です。
立ち上げ間もないわけではありません。
でも、ミッション・ビジョンは
必要なさそうです。
ミッション・ビジョンを掲げている
家族もいるかもしれませんが。
(見てみたい)
ミッション・ビジョンは
組織が一致団結して
上手いこと機能するためにあります。
なので、なくても機能していれば
わざわざ作る必要はありません。
世の中には
そういう組織(会社)も有ると思います。
寧ろ多いかもしれません。
ミッション・ビジョンは明確にないが
100年続いている企業も
日本にはいくつも有ると思われます。
必ずしも
ミッション・ビジョンが必要なわけではなさそうです。
どうすればそういう組織運営でも
上手く機能するのかについては
私もかなり興味深いです。
以上です。
幾つもの記事で
ミッション・ビジョン・コアバリューに
ついて書いてきました。
お付き合いありがとうございました。
それなりの大きさが有る組織の
TOPになると多くの方がココで悩みます。
是非これらの記事が
参考になれば嬉しいです。